発想
倉田市長のフェースブックへの書き込みを読んで、コメントした。
改めて、箕面市のホームページに掲載されている『撮れたてブログ』を読んで、以前から思っていることをもう少し詳細に書き込みたいと思う。
コメントには『箕面市の様な環境では農業生産に重きを置くのではなく』と書き込んだ。
私は農業経営の基本というのは、適地適作(本来の意味は環境にあった品種を作るということだと思うが、もっと広く農業経営そのものを捉えてます)だと信じている。
その意味で、箕面市農業公社が目指す方向は、農地の広さや各農地の形体、集積具合から見て、決して適地適作とは言えない。
農地が整備され、整形された農地が、まとまった形で借り受けることができる環境で農業をするのなら。
学校給食などの安定した需要と価格が約束されるのだから、今の箕面市農業公社は安定した経営が成り立つ。
が、残念ながら箕面市の農業公社がやっているのは、小さな不整形の土地で、しかも農地が集約されていないために、思い切った機械化がむつかしく、移動等に時間がかかり、すこぶる効率が悪い。
これは、遊休農地の解消と、農業経営という『二兎』を追うことに原因があると思ったので『箕面市の様な環境では農業生産に重きを置くのではなく』と書き込ませていただいた。
その、農業公社が今回のブログで紹介しているのは、農業体験をしたい人を受け入れるという試みである。
この取り組みは一見素晴らしいかのように思えるが、これをすることでおそらく『二兎』ではなく『三兎』を追いかけるような状態に陥るだろうと思う。
これに類似する施策は6年ほど前にやった『農業サポーター制度』である。
そして、私も農業サポーターを引き受けた経験がある。
この制度の欠陥を設立当初から指摘してはいたが、実際やってみて想像通りだった。
農作業は、指導してすぐに会得できるものでもない。
除草のタイミングや方法を少し間違えるだけで、その後の成果が大きく変わる。
種まきの時期や、蒔く種の量や、移植する苗の植え付ける深さだけでも、高い技術と経験が必要になってくる。
収穫適期の見分け方を間違えれば、それまでの苦労が『水の泡』となる。
農作業を熟知した人が、サポーターとして来てくれるのなら、大助かりだが。
こちらが農作業を一々教えなくてはならないのなら、指導している時間がもったいない。
この計画は、おそらく公社の経営の一助にならないばかりか、逆に経営の悪化を招きかねないと思う。
類似の方法で安定的に独立した経営の可能性があるのなら、『釣り船』型の公社の経営だ。
無料で農作業の手伝いをしてもらうのではなく、一定の料金をもらい、農作業で汗をかいてもらい、成果品の新鮮な野菜などを持って帰ってもらう経営だ。
『一坪農園』とは違い、失敗しない、しかも自分たちが作った立派な農産物は、魅力ある釣果になりうるのではないだろうか。
料金や働きに見合った成果品は、参加者にお持ち帰りいただいて、残りは学校給食などに売る。
経営の基盤を、農産物の生産から農作業に参加してくれる人たちの受講料に切り替えるという方法だ。
釣り船のお客さんが、どの程度の『料金と釣果』で満足され、リピーターとなるのかをリサーチする必要があるが、箕面市のような環境(近隣市も含めた人口密度と遊休農地面積)なら成り立つと思う。
料金の設定いかんでは、市民の健康増進施策に大いに役立つことも考えられる。
農作業が、高齢者福祉や、障害者の自立支援に役立つのなら、そちらからの補助金などももらいに行く。
農業生産による売り上げだけに頼っていては、箕面市のような環境では公社の経営は早晩行き詰るだろうと思う。
発想の転換を図ることで、農業公社の経営が、『三方よし』になると思うのだが・・・。
改めて、箕面市のホームページに掲載されている『撮れたてブログ』を読んで、以前から思っていることをもう少し詳細に書き込みたいと思う。
コメントには『箕面市の様な環境では農業生産に重きを置くのではなく』と書き込んだ。
私は農業経営の基本というのは、適地適作(本来の意味は環境にあった品種を作るということだと思うが、もっと広く農業経営そのものを捉えてます)だと信じている。
その意味で、箕面市農業公社が目指す方向は、農地の広さや各農地の形体、集積具合から見て、決して適地適作とは言えない。
農地が整備され、整形された農地が、まとまった形で借り受けることができる環境で農業をするのなら。
学校給食などの安定した需要と価格が約束されるのだから、今の箕面市農業公社は安定した経営が成り立つ。
が、残念ながら箕面市の農業公社がやっているのは、小さな不整形の土地で、しかも農地が集約されていないために、思い切った機械化がむつかしく、移動等に時間がかかり、すこぶる効率が悪い。
これは、遊休農地の解消と、農業経営という『二兎』を追うことに原因があると思ったので『箕面市の様な環境では農業生産に重きを置くのではなく』と書き込ませていただいた。
その、農業公社が今回のブログで紹介しているのは、農業体験をしたい人を受け入れるという試みである。
この取り組みは一見素晴らしいかのように思えるが、これをすることでおそらく『二兎』ではなく『三兎』を追いかけるような状態に陥るだろうと思う。
これに類似する施策は6年ほど前にやった『農業サポーター制度』である。
そして、私も農業サポーターを引き受けた経験がある。
この制度の欠陥を設立当初から指摘してはいたが、実際やってみて想像通りだった。
農作業は、指導してすぐに会得できるものでもない。
除草のタイミングや方法を少し間違えるだけで、その後の成果が大きく変わる。
種まきの時期や、蒔く種の量や、移植する苗の植え付ける深さだけでも、高い技術と経験が必要になってくる。
収穫適期の見分け方を間違えれば、それまでの苦労が『水の泡』となる。
農作業を熟知した人が、サポーターとして来てくれるのなら、大助かりだが。
こちらが農作業を一々教えなくてはならないのなら、指導している時間がもったいない。
この計画は、おそらく公社の経営の一助にならないばかりか、逆に経営の悪化を招きかねないと思う。
類似の方法で安定的に独立した経営の可能性があるのなら、『釣り船』型の公社の経営だ。
無料で農作業の手伝いをしてもらうのではなく、一定の料金をもらい、農作業で汗をかいてもらい、成果品の新鮮な野菜などを持って帰ってもらう経営だ。
『一坪農園』とは違い、失敗しない、しかも自分たちが作った立派な農産物は、魅力ある釣果になりうるのではないだろうか。
料金や働きに見合った成果品は、参加者にお持ち帰りいただいて、残りは学校給食などに売る。
経営の基盤を、農産物の生産から農作業に参加してくれる人たちの受講料に切り替えるという方法だ。
釣り船のお客さんが、どの程度の『料金と釣果』で満足され、リピーターとなるのかをリサーチする必要があるが、箕面市のような環境(近隣市も含めた人口密度と遊休農地面積)なら成り立つと思う。
料金の設定いかんでは、市民の健康増進施策に大いに役立つことも考えられる。
農作業が、高齢者福祉や、障害者の自立支援に役立つのなら、そちらからの補助金などももらいに行く。
農業生産による売り上げだけに頼っていては、箕面市のような環境では公社の経営は早晩行き詰るだろうと思う。
発想の転換を図ることで、農業公社の経営が、『三方よし』になると思うのだが・・・。
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