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老衰

我が家の老犬が弱ってきている。

異変に気付いたのは10日ほど前だったろうか?
我が家では、夕方になると門を閉めて、2匹の犬を放す。

庭を自由に走り回って、大・小の用を足す。
夕方近くになると、「放してくれ」と言わんばかりに声を上げる。
ところがその日は、「サクラ」はいつも通りどおり放して欲しがったが、「ダラ」は寝たままだったそうだ。

放しても走り出さないどころか、やっと立ち上がれたという状態だったので、嫁が大騒ぎした。
「あんた、大変やダラが死ぬ」

一目見て
「あっ、大丈夫、病気やないと思う。ちょっと温めて、おいしいものでも食べさせとけ!」

「医者に連れて行こうという」多くの意見と。
「どうせ、老衰だから仕方ない」という私の意見。
結局は、強いもの勝ち。

それから、ダラは犬小屋ではなく、我が家の裏口で暮らすようになり。
食事もちょっと豪華になった。

呼び名も
「くそ犬」や「あほ犬」から「ダラちゃん」に変わり。
何日に一回程度しかかまってもらえなかった「番犬」が、入れ替わり、立ち代り皆から頭を撫ぜてもらえる「愛玩犬」に変わった。

しかし、老衰の進度はかなり深刻なようだ。
日によって、また時間によって全く状態が代わってしまう。

放した途端に猛烈なダッシュをするかと思えば。
立ち上がるのがやっとで、放したことさえ気づかない時もある。

餌を持っていく気配だけで喜んでいるときもあれば。
口の際に持って行っても、食べようとしない時もある。

かなり死期が近づいていることだけは確かだろう。

歴代の番犬の中でも、このダラが一番私の理想に近い死に様を見せてくれるのかもしれない。

ついこの前まで元気に走り回り。
急に弱って。
皆に看取られて死んで行けるのなら。
こんな幸せな事はないのではないだろうか。

ある意味「うらやましい」
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