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辞表

昨日は、21日に行われる『議会フォーラム』に使用する機材の予行演習に行ってきたが、20分足らずで終わってしまった。

時間が余ってしまったので(失礼)、新しく就任された消防長の表敬訪問に行った。
『消防団係』という立場でいつも私たちがお世話になっていた職員さんが、このたび消防長に就任された。
親しさゆえに、逆に表敬訪問が遅れてしまった。

「おっ、居てるか?」
から始まって、表敬訪問のつもりが、昔話に花が咲き大盛り上がりの時間を過ごした。

昔話の中で。
「俺が団長になった日に、その時の消防長に呼ばれてなぁ」
「ふんふん」
「そや、ここに座ってやなぁ」
「はぁ」
「いきなり言われたのが『団長、辞表を書いてください』やってん」
「何ですの、それ」
「俺もびっくりしたがな。団長になってすぐに辞表を書けやでぇ」

「その辞表を消防長が『預かっておく』って言うわけや。『なんでですか?』って聞いたら」
「はぁ」
「団長が、任命権者である市長に対し、自ら辞表を提出できない状態になるかもしれない。その時には、団長の代わりに私が『これを預かってきました』と言って市長に提出してくれるって、言わはった」
「例えば?」
「飲酒運転で捕まったとか。何か事件を起こしたとか。自分のことだけでなく参考人聴取とかもある。事故で身動きとれん状態やとか。様々なことが考えられるわなぁ」

「そーですか。きつい話ですなぁ」
「そーやろ。トップに立つっていうことは、そういうことやねん。トップの人間は誰からも叱咤されへん。逆に、部下の事で責任取らんといかんこともある。自らで『進退や責任の取り方について常に考えておけよ』っていうことを言いたかったんやと思うわ」
「深い話ですなぁ」

「辞表を書いてきて渡したらなぁ、消防長が自分の辞表と重ねて机の引き出しに入れはったわ」
「そーですか」

聞けば、今はそのようなことは行われていないのだそうな。
『責任を取る』という形も様々に変わってきているのかもしれない。
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