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犠牲

前回の続きです。

箕面市の農家を見渡した時。
農業経営だけで生計を立てている家はほんの数件あるなしだろう。

それ以外の人たちは仕方なく多くの犠牲を払って、先祖伝来の農地を守っているのか。
生産性を度外視した『趣味』の世界の農業を楽しんでいるのか。
のどちらかだろうと思う。

趣味として農業に従事している人たちは幸せだ。
自然と触れ合い。
適度な運動で、体調も良い。
何より、物を作るという楽しみが、生きがいになる。

「こんな土地代の高いところで、農業ができるのは一種のステータスだ」
と思っている人たちも居ることだろう。

一方、根っから農業が嫌いなインドア派の人たちは悲惨だ。

家を相続するということの『重み』が理解できない人たちには分からないかもしれないが。
犠牲を払ってでも、家を守り、農地を守っていくという感覚は。
その家に生まれ、育ったものにとって子供のころから刷り込まれた消すことのできないものだろうと思う。

しかし、もはや家を守り、農地を守りたいのだが、それらを守るための犠牲が我慢の限界を越えつつあるのではないのだろうか?

猛暑の中の草刈り。
田の草取り。
過酷な農作業の割に少ない収入。
少ないどころか、種代や肥料代で赤字になることも珍しくない。

こんなストレスから解放される方法はないものか?
だからと言って、土地をすべて売り払い、あこがれのマンション暮らしをするほどの勇気も、実行力もない。
また、そんな勝手なことをされては、その農地の周辺の農家さんのストレスが余計に高まる。

そのような人たちのために。
先祖伝来の農地を守りながら、その農地からわずかでも収入がある。
そのような仕組みつくりをしたいと思っている。
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